AWS/Azureのリソース管理(の違い)

AWS、Azureにおけるリソース管理(の違い)について。

リソース

仮想マシン、DB、API、アプリケーションなどのサービスの配備単位(インスタンス)。
AWSとAzureでそれぞれ提供されるバリエーションは異なるが、管理対象としての「リソース」の概念は同じ。
配備時に利用者によって任意の名前付けが行われる。

リージョン

リソースが配備されるデータセンターの地域。

プラットフォーム特徴
AWSAWSマネジメントコンソールにおいて、画面右上でリージョンが選択できる。
画面内に表示されるリソースは、原則として選択中のリージョンに配備したもののみが表示される。IAMやS3など「グローバル」として全リージョンを横断して表示されるリソースも存在する。
AzureAzureポータルにおいて、特にリージョンによるリソースの表示分けは無く、全てのリージョンのリソースが表示される
画面上にリソースの付属情報として配備先リージョンが表示される。

タグ

利用者がリソース等に対して任意に設定できる分類情報。
二つの値をセットで設定する。一つ目はAWSの場合「キー」/Azureの場合「名前」と呼ばれる任意の文字列、二つ目は「値」と呼ばれる任意の文字列を指定する。
別途用意されているタグ検索表示手段(クラウドプラットフォームによって異なる)によって、検索条件に一致したタグのリソースのみを表示するといった利用がされる。
例えば複数のシステムが配備されている場合に、システムごとにユニークなタグを付けておけば、そのタグを検索することによって、システム単位に所属するリソースの一覧を得ることができる。

プラットフォームタグ情報ペアの一つ目の呼び方タグ情報ペアの二つ目の呼び方
AWSキー
Azure名前

リソースグループ

利用者が任意に定義できるリソース(群)の管理単位。
たとえば「本番環境」と「検証環境」でそれぞれ所属するリソースを分けて管理(表示)する場合に用いる。

プラットフォーム特徴
AWS情報管理方法で言うところの「タグベース」(正確には他に「CloudFormation スタックベース」も存在)。
リソースグループの定義として対象タグを設定すると、対応するタグが設定されているリソースが一覧表示される。
「リージョン」で記載したようにAWSマネジメントコンソール上では選択中のリージョンに配備されたリソースしか表示されなく、他のリージョンに配備されたリソースは同じタグが設定されていても表示されない
リソースグループ自体に設定したタグを他のリソースグループで指定することにより、ネスト(入れ子)が可能
同一のリソースは複数のリソースグループに所属(関連付け)できる
Azure情報管理方法で言うところの「フォルダベース」
タグに関係無く、Azureポータル上(やAPI等)の操作によって任意のリソースを所属させることができる。
配備先リージョンが異なるリソースもリソースグループ内で同列に一覧表示される
リソースグループのネスト(入れ子)は不可
同一のリソースは複数のリソースグループに所属できない

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