VR ZONE SHINJUKU
先日 VR ZONE SHINJUKU に遊びに行きました。以下、いくつかアクティビティ等を体験した感想になります。
入場チケットは公式サイトでの事前購入または当日購入になりますが、当日購入は混雑状況に応じて販売有無が決定されるため、確実を期すならば事前購入でしょう。特に週末や祝日は厳しいものと予想されます。
事前購入のチケットは、4つのアクティビティプレイ権つきになります。アクティビティは4種類の色カテゴリに分けられており、それぞれの色カテゴリ内の1アクティビティは確実に(閉館間際や激しい混雑などの特殊な状況を除き)体験できるようになっています。
それ以外に追加でアクティビティプレイ権が当日購入できますが、混雑(予想)状況によっては販売が停止されています。自分が行ったのは平日の開場してから1時間も経っていない頃で、それほど混雑はしていませんでしたが、いくつかの人気コンテンツ(記憶ではエヴァンゲリオン、マリオカート等)は追加購入できないことを入場カウンターで伝えられました。
他にも、某人気テーマパークのファストパスのような「エクスプレスチケット」等もあり、公式サイトのチケット情報を見ていただくのが良いと思います。
事前購入のアプリ形式のものは、当日ペーパーレスだったり、アクティビティ受付の電子スタンプによって後日でもプレイ時刻が確認できたりする体験ができます。
館内に掲出されているフロアレイアウトやアクティビティの一覧(2017年7月末現在)が以下の画像になります。画像だけ表示して拡大すると詳細が確認できますが、公式サイトのフロアガイドを見ていただくのが良いと思います。左下の「攻殻機動隊ARISE」はこの時点ではオープンされていないため、その旨のシールがされています。
アクティビティ
エヴァンゲリオンVR The 魂の座
混雑を避けるよう人気コンテンツから回るようにし、まずはエヴァンゲリオンVRを体験しました。
ヘッドマウントディスプレイ(以降HMD)とマイク付きヘッドホンを装着し、エヴァンゲリオンのエントリープラグ内のシートを模した席で両手のジョイスティックで操作します。
同時3人までプレイでき、零号機・初号機・弐号機を分担します。開始時にはLCLが満たされる演出がされ、画面内で水位が口元まで上がってくると口元にエアーが吹き付けられ、より実体験に近づけるような感覚へのフィードバックがなされます。
第3新東京市(もしくはシミュレーター内の都市)のビル群の中で、武器を交換しながら制限時間内に使徒を倒すことが目的ですが、難易度が高くクリアできる方は稀のようです。
プレイ中の進行によってエヴァンゲリオンが活動停止になると、ジョイスティックをガチャガチャ揺らすと再起動できるようです。この際、インストラクターの方からは事前の説明で「恥ずかしがらずに『動け!動いてよ!』と叫んでください」とのアドバイスがありますが、マイクでの音声入力も成功パラメータに影響するのかな?自分はシンジ君の台詞をできるだけ忠実に試みましたが、台詞を追う余り声が小さかったせいか再起動失敗しました(音声は関係ないかも)。
マリオカート アーケードグランプリ VR
HMD・マイク付きヘッドホン・手の甲モーションセンサーを装着し、ハンドルやアクセル・ブレーキペダルの付いたシートに座ります。
同時4人までプレイでき、自分のキャラクターとしてマリオ・ルイージ・ピーチ姫・ヨッシーを分担します。
特筆なのはコース中に現れる妨害アイテム(カメの甲羅など)を手でつかみ、投げるなどのアクションを実際の手の動きで行うことが、現在他のプラットフォームではできない醍醐味だと思います。
ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波
HMD・マイク付きヘッドホン・手の甲モーションセンサー・足の甲モーションセンサーを装着し、ブース内に立ちます。
同時4人までプレイでき、トレーニングを受ける師匠キャラクターを悟空・ベジータ・ピッコロ・クリリンからそれぞれ選びます。
手足と体の動きによって気弾・かめはめ波を打つことができます。師匠キャラクターのトレーニングの後、プレイヤー同士による対戦になります。場所を移動することはできないので、気弾による相手の妨害と、かめはめ波を撃つタイミングの勝負になります。
館内売店で販売しているVR仙豆と連動になっており、対戦時にダメージを受けて倒れても、仙豆を実際に食べることにより(おそらくスタッフがシステム操作して)復活する特典があります。自分は1名倒した後、別の1名から倒され、買っておいた仙豆を食べたのですが、ちょうど時間切れで微妙な終わり方になってしまいました。
釣りVR GIJIESTA
HMD・マイク付きヘッドホンを装着し、釣り竿・釣り上げたときにはタモ網を模したコントローラーを持ち、ブース内に立ちます。
数名で対戦でき、釣り上げた数や大きさ・重さなどの勝負になります。
キャスティングは竿を振ると同時に指先のスイッチを離すことによって行い、竿の動きやリールを巻くことによりルアーをコントロールします。
魚がかかった後はリールを巻く時に魚の動きに応じて抵抗が生じ、魚がかかっている感覚のフィードバックを受けます。足元まで引いたら水から上げ、タモ網にかざすことにより釣り上げとなります。
3匹釣り上げることができましたが、またやってみたいと思ったし、実際の釣りもやりたいと感じました。これはゲームとして良い具合に調整されているので、実際にはまず釣果は期待できないですが…
極限度胸試し ハネチャリ
HMD・マイク付きヘッドホンを装着し、前後に倒れるハンドルとペダルのついた自転車タイプのシートに座ります。
数名で対戦でき、ゴールまでの競争となります。ペダルを漕いで上昇し・ペダルを止めてハンドルを前傾させて滑空し、ハンドルの左右で障害物を避けながらゴールを目指すのが基本の流れです。
スタートは高い崖の上からで、アクティビティ「高所恐怖SHOW」や「スキーロデオ」にも通ずる恐怖感があります。コースは途中洞窟のような狭い空間を通っていくのですが、ゴールの天空城は上方にあるため、勘違いして最初の方は一生懸命ひたすら上昇してしまい、インストラクターから突っ込みを受けてしまいました。
下降時に足元からエアーが吹き出せばさらに体験が向上すると思うのですが、コスト面やスカートだとまずいとかあるので難しいでしょうね。開発側はとっくに織り込み済みとは思いますが。
ナイアガラドロップ
写真の通りです。HMDを装着するものではなく、実際の高低差落下を体験するものです。
仰向けになって写真中央の器具に両手でつかまった状態で上まで吊り上げられ、滑り台(垂直)を滑降します。写真のアングルで上半身が隠れるくらいの高さになりますが、結構な高度感になります。
靴下(持ち帰り)・作業着のようなツナギ・ヘルメットが貸し出されますので、服装に関わらず体験ができます。
インストラクターにしっかり器具につかまるよう指示されるのですが、それほど気合を入れずにしてしまうと途中から全体重を両腕で支えることの絶望感を味わいます。手を離す時も怖いのですが、昇ってる途中で落下してしまったらという恥ずかしさへの恐怖もあります。
トラップクライミング
これもHMDを装着するものではなく、通常のボルダリングと異なるのは写真のように壁面にプロジェクションマッピングがされており、装飾だけではなくレベルに応じて利用できることのできる石が強調表示されて分かりやすくなっています。あと所々に水しぶきが出る仕掛けがあり、ちょうど顔を近づけた時に吹き出すようになっています。
こちらも靴下(持ち帰り)・ヘルメット・ハーネスが貸し出され、登攀時はハーネスに天井からのロープ(落下時も緩降するようになっている)が接続され、床も柔らかい素材ですので安全です。水しぶき対策用に保護グラスも借りることができます。自分は借りたのにロッカーに置いたままにしてしまいましたが。
レベルが4段階くらいあり、時間内ならば何度でも挑戦できます。自分はレベル1をなんとかクリアしたのですが、腕が疲れ切ってしまい、レベル2挑戦中で終わってしまいました。
翌日、腕から背中にかけて筋肉痛になりました…
プロジェクションに関して、自分の影になってしまい利用できる石の強調が分からない場合があったのが残念でした。通常のボルダリングのように石の色はレベル毎に付いていますので、それで対応はできるのですが。
グランパーズ
施設内にはお茶や食事ができる店舗も設置されており、休憩や写真のようなナムコにちなんだメニューもあります。
周囲にはリゾート感覚で目を楽しませる装飾・演出もされており…
所長ご乱心。#VRZONE pic.twitter.com/mBrmtuvJUk
— タミヤ室長 (@tamiya_ican) July 19, 2017
…上記のようなことはあまり無いのでご安心ください。
お土産
施設内にはオリジナルお土産も販売されている売店があり、写真のように(静止画ですが)ケースをスライドすると絵柄が動いて見えるといった懐かし目の仕掛けが施されたものもいくつかあります。またアクティビティのコンテンツの提携で、エヴァンゲリオンやその他のグッズの販売もされていました。
その他無料体験コンテンツ
自分が行った際には、VRに関連していくつかの無料体験コンテンツもありました。
- Google TiltBrush
- (名称覚えておらず)FPSタイプのシューティング
- PSVR サマーレッスン
アクティビティ全般に関して
一人でもじっくり楽しめます(インストラクターが対戦相手など入ってくれます)が、何人かのグループで行くとさらに楽しめます。特に多くのアクティビティでマイク付きヘッドホンとなっており、プレイヤー同士でプレイ中に会話することができます。以前は「脱出病棟」くらいしか会話機能が無かったと思うのですが、みんなで楽しめるアクティビティであることを開発側が強く意識して実装しているように感じられました。
その他のアクティビティ
以前に自分がお台場や川崎・長久手で体験したものは(存在するものは)優先度を下げて、結果的には今回体験しませんでした。以下に以前の体験時のツイートを掲載します。
VR ZONE感想 #VRZONE
【全般】
・HMDは眼鏡の上から装着可能なので眼鏡者でも問題無い。
・ピントがずれる場合があり、HMDの位置微調整ちょっと難しい(眼鏡との相性かも)。
・斜視でも特に問題無かった(現実空間と変わらない)。— びるず (@billstw) August 14, 2016
#VRZONE
・頭の移動に対する視野映像投影の追従は遅延が感じられず、現実目視しているのと変わらないように感じられた。
・カウンターストライクNEOで3D酔いした自分でも全く酔わなかった。— びるず (@billstw) August 14, 2016
#VRZONE
・どのアクティビティでもつい既存ゲームの制約に無意識に囚われてしまい、正面以外を見ることができることを忘れてしまっていた(マックスボルテージ除く)。真骨頂は「いかに振り向かせるか」だと思う。
(ボトムズのアイキャッチではない)— びるず (@billstw) August 14, 2016
#VRZONE
【装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎】
・ATに乗って参加者同士で対戦。スタッフに相手していただく。思うように操縦できず2戦目ではマシンガンで蜂の巣に。「野望のルーツ」をあらかじめ観ていたがモブが蜂の巣にされたそのままになってしまった。俺は異能生存体ではないようだ。— びるず (@billstw) August 14, 2016
※×トレインマスター→〇トレインマイスター
#VRZONE
【トレインマスター】
・いわゆる電車運転シミュレーター。運転席シートは本物と同じ作りらしい(低反発ウレタン素材?)。右後ろを振り返れば客席の様子も見られる。この手のはあまりやってないので、オーバーランしまくって終わってしまった。— びるず (@billstw) August 14, 2016
#VRZONE
【スキーロデオ】
・割とエクストリームな斜面を滑降するスキー体験。足元の機構は「アルペンレーサー」のようにターンやエッジを立てることができるようになっている。小刻みにターンして減速していったら時間切れでゴールにたどり着けず。— びるず (@billstw) August 14, 2016
#VRZONE
【マックスボルテージ】
・ボーカルになりきってステージ上で客を煽る体験。マイクと、反対の手で動きをトレースするユニットを持つ。主に視線方向の客が煽りに反応する。防音ボックスの中なので思いっきり歌ってよい。曲は「リンダリンダ」「夏祭り」の2択。
(つづく)— びるず (@billstw) August 14, 2016
#VRZONE
【マックスボルテージ】
(つづき)
・現実が密閉空間であることを忘れるほどだった。歌詞表示が正面上方にあり、歌詞を見るのとオーディエンスへのアクションが両立しづらい。リアリティは低下するが常に視界に歌詞を表示するオプションがあるとプレイアビリティが上がるかも。— びるず (@billstw) August 14, 2016
#VRZONE
【アーガイルシフト】
・ロボットに乗って空中降下しながら銃撃戦、コックピットには美少女ヒューマノイドが同乗という、こういうのが好きなんだろっていう設定。回避・照準操作が手元の操縦桿ではなく視線方向で行うというのが戸惑った。なお石破ラブラブ天驚拳はできない。— びるず (@billstw) August 14, 2016
#VRZONE
【高所恐怖SHOW】
・高層ビルから外に延びている板1枚の先まで歩く体験(猫を連れ帰る)。安全と分かっている一方、視界からの入力(とヘッドホンの環境音)に脳が騙される。現実では床の上の板は接地面が凸状になっており重心に応じて左右に微妙に傾くため恐怖が増す(つづく)— びるず (@billstw) August 20, 2016
#VRZONE
【高所恐怖SHOW】
(つづき)
・現実ならば一歩も踏み出せない状況だが仮想体験と理解はしているのでクリアはできた一方、割り切って易々とはできなかった。視覚・聴覚・触覚でここまで脳が欺かれて本能に作用する体験は非常に新鮮だった。— びるず (@billstw) August 20, 2016
#VRZONE
【高所恐怖SHOW】
・書き忘れたけど、足が竦み、へっぴり腰になり、ほぼすり足で、復路はターンできずサイドステップでやっとのことでクリアした次第。— びるず (@billstw) August 20, 2016
リアルドライブは、1PLAY500円で、ドームスクリーン投影による視野カバーと可動シートによるフォースフィードバックでかなりの没入感だった。10月末まで川崎ラゾーナにのみのプロトタイプ機なので、ウィニングランとかヴァーチャレーシングとかハードドライビンが好きな方におすすめ。
— びるず (@billstw) August 6, 2016
ゴールした後オートパイロットになって、コーナーに入ったり他車の接触で視界が揺れると若干酔いの初期症状が発生する。視覚と認識のずれによるものだろう。逆に言えばそれだけリアル。あと関係無いけどハンドルやコックピットに被らないプロジェクタの投影加工が細かい。 #リアルドライブ
— びるず (@billstw) August 20, 2016